2007/08/21

8/21のグッドウィルの株価

2007年8月21日のグッドウィルの株価は24110円で続落。株式市場は米国のサブプライムローン問題に明け暮れた印象がありますが、グッドウィルの株価はそれとはほとんど関係の無い値動きをしているようです。

まず、グッドウィルの株価に影響を与えるニュースがひとつありました。

最終的に160億円の増資を計画していたのですが、結果として113億円しか集まらなかったというニュースが流れました。

これはグッドウィルの資金調達力が低下していることを露呈し、また、株式市場での信用力も低下していることを示すものですから売り材料です。

グッドウィルの株価は一時、子会社コムスンの事業譲渡先にメドがついたことが好感されて小幅続伸する場面も見られましたが、その上昇分を打ち消してさらに下落する展開となっています。

グッドウィルの株価は今後どのような展開をするのか、ひとつの大きなヒントは子会社のコムスン問題です。

営業譲渡について明確な結果が示されれば買い材料なので、下値を拾うチャンスと見ることが出来ます。

ですが、それ以外にはグッドウィルの株価を押し上げるような可能性のあるニュースはあまり期待できないため、やはり下落トレンドは継続と見たほうが良いでしょう。

それでは、グッドウィルの株価はどの部分で売り参戦すれば良いか?チャートで見てみることにしましょう。

転換線が横たわる29700ラインが当面のレジスタンスとして意識されそうですので、戻り売り戦略なら30000円を手前にしたラインで。

グッドウィルの新規参戦については、これ以外はリスクが高そうです。

2007/08/07

8/7のグッドウィルの株価

2007年8月7日のグッドウィルの株価は29060円で750高。米国株の大幅上昇にも関わらず伸び悩んだ日本株の流れの中にあって、この上昇は急反発と呼んでもいいレベルです。

グッドウィルの株価に何が起きたのでしょうか。その答えは8月6日に流れたニュースにあります。

グッドウィルグループ傘下の介護大手コムスンが起こした不祥事とそれによって受けた行政処分によって、親会社グッドウィルの株価は急落、その後もストップ安を継続するという展開を強いられました。

グッドウィルの株価はその後値を戻す場面もありましたが、あくまでも値ごろ感によるデイトレーダーのマネーゲームで、グッドウィルという企業が買われたわけではありません。

グッドウィルの株価を反発させた8月6日のニュースとは、行政処分を受けて事業継続が困難になったコムスンの事業譲渡先としてワタミとジャパンケアサービスが共同で名乗りを上げたことです。

これは事業譲渡において続けていた迷走に終止符を打つことを意味するので、それが好感されてグッドウィルの株価は急反発となったわけです。

引き続き、グッドウィルの株価はテクニカルチャートで分析することの意味が薄い値動きをしていますので、今後もグッドウィルの株価は子会社コムスンの事業譲渡に関するニュースに右往左往することが予想されます。

コムスンの許認可は次第に期限切れを迎えており、時間的な猶予が少ない中での事業譲渡交渉ですので、今後もグッドウィルの株価はコムスンの事業譲渡先が決まれば上昇、交渉が
決裂すれば下落、という流れは続くでしょう。