2007/08/07

8/7のグッドウィルの株価

2007年8月7日のグッドウィルの株価は29060円で750高。米国株の大幅上昇にも関わらず伸び悩んだ日本株の流れの中にあって、この上昇は急反発と呼んでもいいレベルです。

グッドウィルの株価に何が起きたのでしょうか。その答えは8月6日に流れたニュースにあります。

グッドウィルグループ傘下の介護大手コムスンが起こした不祥事とそれによって受けた行政処分によって、親会社グッドウィルの株価は急落、その後もストップ安を継続するという展開を強いられました。

グッドウィルの株価はその後値を戻す場面もありましたが、あくまでも値ごろ感によるデイトレーダーのマネーゲームで、グッドウィルという企業が買われたわけではありません。

グッドウィルの株価を反発させた8月6日のニュースとは、行政処分を受けて事業継続が困難になったコムスンの事業譲渡先としてワタミとジャパンケアサービスが共同で名乗りを上げたことです。

これは事業譲渡において続けていた迷走に終止符を打つことを意味するので、それが好感されてグッドウィルの株価は急反発となったわけです。

引き続き、グッドウィルの株価はテクニカルチャートで分析することの意味が薄い値動きをしていますので、今後もグッドウィルの株価は子会社コムスンの事業譲渡に関するニュースに右往左往することが予想されます。

コムスンの許認可は次第に期限切れを迎えており、時間的な猶予が少ない中での事業譲渡交渉ですので、今後もグッドウィルの株価はコムスンの事業譲渡先が決まれば上昇、交渉が
決裂すれば下落、という流れは続くでしょう。