2007/07/31

7/31のグッドウィルの株価

2007年7月31日のグッドウィルの株価は29500円で反落。

子会社コムスンの不祥事発覚後続いていた下落トレンドでしたが、28000円で一旦下げ止まりを見せ、その後は小幅高が続いて29000円台を回復していました。

グッドウィルの株価は子会社コムスンの不祥事が全てと言っても良く、先日の米国株安などマクロ的な動きの影響はあまり受けていません。

それよりも短期筋による投機的な売買が相場を掌握している模様です。

グッドウィルの株価に打撃を与えているコムスン問題は、所轄官庁である厚生労働省の意向や事業譲渡候補となっている企業の思惑なども絡んで迷走しており、現在でも明確な結果が出るに至っていません。

そのことがグッドウィルの株価に悪影響を与えているのは言うまでもなく、その証拠にワタミやニチイ学館など、具体的な譲渡先企業の名前が挙がるとグッドウィルの株価も反応して反発する、ということを繰り返しています。

今後も事業譲渡先について明確な結果やサプライズ的なニュースが飛び出さない限り、グッドウィルの株価が急反発するのは考えにくい状況です。

グッドウィルの株価をテクニカルチャートで見てみるとどうでしょうか。グッドウィルの株価は不祥事やその後の迷走が原因で下落を続けているため、もはやテクニカル分析は通用しないと先日申し上げました。

ですが、ここに来て短期筋がテクニカルな売買をし始めていることを考えると、逆に短期的な売買はテクニカル主導を見ても良さそうです。

前日まで続いたグッドウィルの株価の続伸は一目均衡表の転換線に到達し、テクニカル的にはレジスタンスです。本日の反落はそのレジスタンスが意識されたのかも知れません。

となると、グッドウィルの株価が再び反発した際には転換線をレジスタンスとして信用売りがベターでしょうか。

2007/07/24

7/24のグッドウィルの株価

7月24日のグッドウィルの株価は、27970円で午後の取引を終えました。終値ベースで290円安。日本株全体が反発している状況で、グッドウィルの株価は反落。

反落と言うと上昇していたように錯覚しますが、グッドウィルの株価は昨日以外は終始下落トレンドを継続しています。

そんなグッドウィルの株価が、一気に急騰する局面が見られました。7月20日に一時2990円も上昇したのがその典型です。

なにかグッドウィルの株価を押し上げるようなニュースがあったのかというと、決してそんなことはありません。

むしろ、ドイツの銀行による新株予約権の行使があったというマイナスベクトルのニュース(新株が発行されるということは既存株式が希薄化するため)があったほどで、現在のグッドウィルに好材料は見当たりません。

短期筋による買い仕掛けがあったと噂されており、不祥事で注目された企業が短期筋の餌食になるというパターンが繰り返された格好です。

グッドウィルの株価をチャートで見てみましょう。グッドウィルの株価はコムスンの不祥事発覚以降下降を続けており、雲ははるか上空、全くサポートが機能しないというチャートとは無縁の値動きを続けています。

辛うじてボリンジャーバンドの下限を維持しては居ますが、これは下降トレンドの継続によってバンドが拡大しているためで、サポートとしては見るべきではありません。

本日のグッドウィルの株価ではボリンジャーバンドの下限が25550円ですが、ここで下げ止ま
るということは無いでしょう。

2007/07/18

7/18のグッドウィルの株価

2007年7月18日、グッドウィルの株価は続落、上場来安値を連日更新しています。

ストップ安となる日もあるなど、グッドウィル株のパニック的な投売りは一向に収まる気配がありません。

理由は言うまでもなく、子会社の介護最大手コムスンが起こした不祥事とそれに対する行政処分です。

不祥事発覚となった6月中旬以降、グッドウィルの株価はコムスンに関連するニュースによって大幅な下落を続けています。

グッドウィルの株価が急落した6月12日の翌日から数日は、売られすぎによる値ごろ感からの買いで陽線が続きましたが、そこから先は一直線の下落です。

市場関係者の間では「コムスンの事業譲渡先について具体的なニュースが出ない限りはグッドウィルを買う材料が見当たらない」という声が大勢です。

コムスンの事業譲渡先が決まらないことにはグッドウィルの株価は下げ止まりそうにありません。

グッドウィルの株価をチャートで分析してみましょう。

不祥事発覚以降、グッドウィルの株価はテクニカルな動きは全く見せず、ひたすらコムスンのニュースにのみ左右されてきました。

はるか上にある先行スパンの間、つまり雲に近づく動きも当然全く見せていません。

どうにかボリンジャーバンドの下限を割り込まずにグッドウィルの株価は推移していますが、これも時間の問題でしょう。

ストキャスティクスやRSIなどのオシレーター系チャートが、グッドウィルの株価について売られすぎシグナルを出しているにも関わらず下げ止まっていないことを考えると、もはやチャートでグッドウィルの株価を予測するのは困難な状態にあると言えそうです。

2007/07/11

7/11のグッドウィルの株価

グッドウィルの株価は、子会社であるコムスンの影響で大きな下落を演じました。

介護ビジネス最大手であるコムスンで立て続けに発覚した不正や不祥事、そして、その結果下された行政処分。これは親会社であるグッドウィルの株価に影響を与えるには充分でした。

また、グッドウィル代表者である折口氏の個性的な経歴や、その強引とも言える手腕がマスコミで取沙汰され、そのことも風評に近い形でグッドウィルの株価を下げる要因となりました。

コムスンの不祥事が発覚した直後の6月6日より始まった連日のストップ安は、8万円台にあったグッドウィルの株価を5万円台にまで押し下げる結果となりました。

その後は、同業者であるニチイ学館やワタミなどからの支援交渉などが報じられるたびにグッドウィルの株価は持ち直し、

その交渉が難航していたり、不調に終わったという報道がなされると、また売り込まれて下落する、という値動きを繰り返しています。

7月11日現在、グッドウィルの株価はついに4万円台を割り込んで39000円台で推移しています。

新株予約権の発行で102億円の資金を調達したものの、これも見込み額を下回っておりグッドウィルの信用力低下を示しています。

チャート的にも、グッドウィルの株価の下降トレンドは継続しており、企業信用力という面からもまだ下落は継続すると思われ、新規買い参戦はためらわれます。

ですが反面、信用売り参戦が有効かというと、グッドウィルの株価は底値が近いことも考えられますのでリスクが伴います。ここは様子見で。